ティラノのセーブ仕様にバグがあるのかも
・セーブの仕様にバグっぽいのを見つけたので書いておきます。(ver472)
config.tjsでこういった設定が用意されています。
// ◆ セーブの方式を指定
//注意:途中でセーブ方式を変更することはできません。
//webstorage :WebStorage領域に保存します。あらゆる環境で利用できますが、セーブデータが大きくなりすぎた場合に保存できなくなります
//webstorage_compress :圧縮を施したうえで、WebStorage領域に保存します。セーブ・ロードに時間がかかりますが、保存できるデータ量は大きく増加します
//file : セーブデータを sav ファイルとして書き出します。この場合PCゲームにしか利用できません。セーブデータを移動したり、容量制限の心配が不要です。;configSave = webstorage
説明通り、ティラノライダーでゲーム制作中にセーブ方式を変更すると、セーブデータが消えるのが確認できます。
つまり、ゲームをリリース後にアプデでconfig.tjsを書き換え、セーブ方式を変更したりすると、それまでのセーブデータが使えなくなります。
ということは、ゲームのセーブ方式は、リリース後のアプデで絶対に変えてはダメ・・!と思います。
セーブ方式はデフォルトでwebstorageに設定されてるので、ここをよく見ないでPC用ゲームを作ると後悔します。(ユーザー視点で見ると、セーブデータがどこにあるかよく分からないものになるからです。引っ越しとか大変ですよね)
ところがです!
windowsアプリ用としてゲームをパッケージングすると、この ;configSave = webstorage の設定は無視される模様。
;configSave = webstorageにしていても、ゲームフォルダの中にsavファイルが作られています。
ゲーム名_sf.sav
ゲーム名_tyrano_data.sav
という、グローバル変数用と、その他用の2種類のsavファイルです。
やった~!webstorageにしてPC用ゲームリリースしちゃったけど助かった~!
と一瞬思いますが、
さらに、ところがです!
パッチを作ってゲームをアップデートすると、;configSave = webstorageの設定が復活して、(つまり、本来の設定通りに webstorageにセーブデータを読み書きするようになり)、savファイルが使い物にならなくなります!
パッチの中にconfig.tjsが入っているときだけそうなるようですが、じゃあconfig.tjsをパッチから抜けばいいのかというと、config.tjsで ;game_version = というバージョン管理をやっているため、安易に抜くのもよくなさそうです。
ここで困ってしまいますが、結論から言うと、
アップデートパッチではconfig.tjsを
;configSave = file
にしておくことで解決できるときがあります。
これによって、すでにゲームフォルダ内に出力されているsavファイルを参照するようになるときがあります。なぜ書き方が曖昧かというと、解決できないときもあるからです。原因はよく分かりません・・
・まとめ
PC用ゲームを作るときには、config.tjsを ;configSave = file にしておくこと。
うっかり;configSave = webstorage でPC用ゲームをリリースしてしまったら、アップデートパッチをリリースするときに、;configSave = file にしておくと、解決するときもある。(しないときもあるので信用はできない)
なお、このブログは自分用の備忘録なので、参考にするときにはご自身での検証をお願いいたします。筆者の勘違いの場合もありますので・・。